2012年のロンドン・オリンピック、2011年と2013年のチャンピオンズリーグ決勝の舞台になった、”聖地”ウェンブリー・スタジアム。最大9万人を収容できるこのスタジアムは、サッカーのイングランド代表のホームスタジアムとして使用されてきた。
現在、イングランドサッカー協会は2017年までこのスタジアム使用の権利を所有しているが、翌2018年にはウェンブリーを離れることになるかもしれない。8日『BBC』を始め、イギリス複数メディアが報じている。
報道によれば、2018年からはアメリカンフットボールリーグの最高峰NFLの試合会場としてウェンブリーが使われることになりそうとのこと。
今夏のW杯直前のイングランド対ペルー戦では8万3578人を動員したものの、先月3日に行われたノルウェー戦は半分以下の4万181人。これまでの代表戦での動員数最低記録(4万8876人)を更新。
一方で、先月28日に開催されたNFL、マイアミ・ドルフィンズ対オークランド・レイダーズの試合では8万3436人を動員。それ以前に行われた最近2試合でも1試合当たり300万ポンド(約5億2000万円)の収益を出している。
2007年に完了したスタジアム改修費用のこともあり、より観客動員の見込めるNFLがスタジアム使用に名乗りを上げた。
ウェンブリーの管理責任者ロジャー・マスリンも「フットボールは重要だ。しかし、私はNFLの開催にも確かな自信を持っている」とこの事実を認めている。
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