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「背中で守る」なぜ横浜F・マリノスは武器を封じられたのか? 浦和レッズの攻撃につながる守り方

text by 加藤健一 photo by Getty Images

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エウベルら横浜F・マリノス攻撃陣を封じた浦和レッズの大久保智明
【写真:Getty Images】



横浜F・マリノスを封じた浦和レッズの守備


 明治安田生命J1リーグ第22節、浦和レッズ対横浜F・マリノスが6日に行われ、0-0の引き分けに終わった。マリノスのストロングポイントだったはずの攻撃陣は、堅守を誇る浦和守備陣に封じられ、中断期間を挟んでリーグ戦2試合連続無得点と沈黙が続く。リーグ連覇に向けて、乗り越えなければいけない課題と言えるだろう。



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 得点ランキングトップを走るアンデルソン・ロペスを中心とする4枚の攻撃陣がマリノスの武器だが、浦和戦ではいいところをほとんど出すことができなかった。特に両ウイングは良さを出せず、ヤン・マテウスは59分、エウベルは76分にベンチに下がっている。両者はサイドを交換するなど、試行錯誤を繰り返していたが、最後まで打開策を見つけることができなかった。

 エウベルと対峙することの多かった浦和の右サイド、大久保智明と酒井宏樹は阿吽の呼吸でマリノスの攻撃を封じていた。2人は「センターバックからウイングには直接いいボールを入れられないようにしよう」と話し合い、そのミッションを見事に完遂した。

 左センターバックのエドゥアルドがボールを持った際、大久保は右斜め後ろにポジションを取った。一見するとエドゥアルドに寄せるでもなく、背後のエウベルと永戸勝也をマークするわけでもないポジションに立っている。

 大久保はこのポジションについて、「外も中も切る。上は仕方ない」と説明している。エウベルと永戸へのパスコースを背中で消しつつ、頭上をロブパスが通った場合は「サボらずに戻る」という。エドゥアルドは何度か大久保の頭上を通したが、タッチラインを割って浦和ボールになる場面もあった。

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