本田の劇的PKで日本がW杯出場権を獲得
W杯出場を懸けた一戦となったオーストラリアとの大一番。日本代表のスターティングメンバーには本田圭佑と岡崎慎司が復帰した。11人の構成に驚きはなく、ザッケローニ監督が“正攻法”で挑もうとした意図が見て取れる。
前半、日本は本田を中心に攻め込むが、オーストラリアも守備に人数をかけ、GKシュウォーツァーをはじめとして集中して日本の攻撃を弾き返す。チャンスはつくれど決定機は少なかった。逆に日本が前掛かりになったことでスペースが生まれ、そこを突かれるシーンもあった。
ケーヒルへのロングボールは冷静に弾き返したが、裏をとられることもしばしば。両チームとも球際が激しく、オープンに近い展開となり、異様なテンションのまま後半戦へと突入する。
後半、引き気味に守るオーストラリアに対し、日本がボールを支配する時間が多くなり、チャンスも増えてくる。しかし、あと一歩のところで決めきれない。すると、82分、左サイドをオアーに切り裂かれ、ふわりとしたクロスを上げられる。ボールはGK川島の頭上を越え、ゴールマウスへ吸い込まれた。
難しい試合になってしまった日本はその後、攻勢を強める。なかなか崩せないジリジリとした展開が続くが、ロスタイム、ショートコーナーを受けた本田がクロスを入れるとマッケイの腕に当たりPKの判定。極度の緊張感の中、本田が豪快に中央に蹴り込み、同点に追いついた。
試合はそのまま終了。1-1で引き分け、日本のW杯出場が決まった。
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