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連敗ストップの湘南ベルマーレ
明治安田生命J1リーグ第20節、柏レイソル対湘南ベルマーレが8日に行われ、1-1の引き分けに終わった。最下位に沈む湘南は連敗を4でストップ。後半アディショナルタイムに同点ゴールを決めた大野和成は、「本当に魂ですね。それ以外ないと思います」と振り返った。
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順位は最下位のままだが、最悪の状況から片足は脱したといえるだろう。この日も先制を許したが、いずれも4失点以上を喫していた直近3試合のように崩れることはなかった。後半に立田悠悟が退場処分を受けて柏が1人少ない状況となり、1点を追う湘南はなりふり構わず攻勢に出た。
93分、小野瀬康介の浮き球のパスを阿部浩之が右から頭で折り返し、ゴール前に飛び込んだ大野が頭で押し込んだ。4試合ぶりの勝ち点をもたらす魂のゴールだった。
大野は前半の失点を「あれが今のうちが勝てない原因です。人数は足りていたので、滑るだとか寄せるとか、戦術じゃない細かいところがまだまだ足りないからああやって失点するし勝ちても落とす」と反省する。その一方で、「みんなが前に矢印を向けて1点をもぎ取れたので、チームの姿勢は評価できる」と追いついたことを前向きにとらえた。
前節を最後にエースの町野修斗がホルシュタイン・キールに移籍した。ドイツに渡った元同僚について問われた大野は「町野ですか? 忘れてました。いま言われて気づいた(笑)」と冗談交じりに言う。「町野は向こう(ドイツ)で頑張ると思うし、心配せずに目標に向かってやってくれればいい」とエールを送った。
町野が抜けたチームは浮上のきっかけを掴みかけている。「町野が抜けたからFWからしたらチャンス。今日は僕が点を取りましたけど、チームの競争意識は確実に上がると思うし、ラッキーボーイが出てきてくれたら」と、3年ぶりのゴールを決めた大野は、チームメイトの発奮に期待した。
(取材・文:加藤健一)
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