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明治安田生命J1リーグ第19節、ヴィッセル神戸対北海道コンサドーレ札幌が1日に行われ、1-1の引き分けに終わった。アンドレス・イニエスタのラストゲームとなったこの試合で、神戸は白星を掴むことができなかった。暫定3位に転落したチームは今、これまでの戦い方を見直す時期に来ているのかもしれない。(取材・文:元川悦子)
退団するイニエスタを先発起用したヴィッセル神戸
バルセロナ時代の4度のUEFAチャンピオンズリーグ制覇と9度のラ・リーガ優勝、スペイン代表でのワールドカップ(W杯)とユーロ(欧州選手権)連覇など、輝かしい実績を誇るアンドレス・イニエスタ。2018年夏にこの偉大なMFがJリーグ入りしてから5年の月日が経過し、ヴィッセル神戸は天皇杯制覇、2度のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に出場するチームになった。
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悲願のリーグタイトルには手が届いていない。ただ、今季はイニエスタ不在の中でチーム作りが進み、最前線の大迫勇也を軸とした縦に速いスタイルが浸透している。前半戦トップを快走したが、折り返し地点を迎え、昨季王者の横浜F・マリノスに首位を明け渡している。
そういう意味でもイニエスタの日本ラストマッチとなった7月1日のコンサドーレ札幌戦に勝って、名手の花道を飾ると同時に、再浮上のきっかけをつかみたかった。2万7630人の大観衆の後押しを受け、彼らはノエビアスタジアム神戸のピッチに立った。
この日の神戸はイニエスタが今季初めて先発し、トップ下に入った。最前線は大迫ではなく武藤嘉紀が陣取り、右FWにジェアン・パトリッキ、左FWに汰木康也という並び。大迫はベンチスタートだった。となれば、神戸のスタイルは中盤でつなぐ形へと自ずとシフトする。それが機能するかどうかが1つの注目点だった。