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“賢く戦える”浦和レッズ伊藤敦樹の進化とは?稲本潤一を彷彿とさせる存在感と成長【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

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 明治安田生命J1リーグ第11節延期分、浦和レッズ対サンフレッチェ広島が5月31日に行われ、2-1で浦和が勝利した。アカデミー出身で背番号3をつける伊藤敦樹は1得点1アシストの活躍で逆転勝利の立役者に。24歳のダイナモは浦和を勝利へ導く頼もしい存在へ、いかにして成長を遂げたのだろうか。(取材・文:元川悦子)


ハイレベルな攻防を繰り広げる浦和レッズとサンフレッチェ広島


【写真:Getty Images】

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)ファイナルに伴う延期分として5月31日に行われたJ1リーグ第11節・浦和レッズ対サンフレッチェ広島戦。試合前の時点で暫定6位と4位の上位対決ということで、タイトルを目指す意味でも、どちらも負けられない一戦だった。

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 5月6日にホーム・埼玉スタジアムでアル・ヒラルを下し、アジア王者に輝いた浦和は、超過密日程ということも考慮して前の試合からスタメンを3人入れ替えて挑んだ。その中でもマチェイ・スコルジャ監督が信頼を寄せる岩尾憲と伊藤敦樹の両ボランチは今回も外せない。広島の2シャドーには日本代表経験のある森島司、今回初めて選出された川村拓夢がいるだけに、両ボランチの一挙手一投足が勝敗を分ける大きなポイントになると見られた。

 前半は両者互角の拮抗した展開となった。野津田岳人のリスタートや左サイド・東俊希の攻め上がりからのクロス、2シャドーとナッシム・ベンカリファの背後を狙う動きなどで攻撃を組み立てる広島に対し、浦和は強固な守備で応戦。攻撃はややロングボール主体になったが、左MFの関根貴大が4本ものシュートを放つなど、積極的にゴールを狙っていった。

「前半の半分くらいまではロングボールを多くという話だったんですけど、結局ほとんど蹴ってしまった。もう少し保持できたかなと思いますが、まあまあうまく試合を運べたかなと思います」と伊藤は前半45分間を振り返る。彼は右寄りの位置を取り、機を見て前線に上がる迫力を見せたが、惜しくもシュートはゼロ。もっともっとギアを上げるべく、後半に向けて気合を入れたに違いない。

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