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湘南ベルマーレの甘さ。「石原広教にもっと反応しないと」躍動感を失った根本的な原因【コラム】

シリーズ:コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

湘南ベルマーレ 最新ニュース

明治安田生命J1リーグ第13節、湘南ベルマーレ対北海道コンサドーレ札幌が13日に行われ、2-4で湘南は敗れている。一度は逆転に成功したものの、計4失点を喫して敗れた。6試合勝利から遠ざかっているチームに、一体何が起きているのだろうか。山口智監督や中心選手の言葉から問題の核心に迫る。(取材・文:加藤健一)


以前の湘南ベルマーレなら起こりえなかった問題

【写真:Getty Images】

 湘南ベルマーレは今、大きな壁にぶつかっている。

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 5位以内を目指したシーズンのスタートは最高だった。開幕節のサガン鳥栖戦では5得点の集中砲火で白星を掴み、第3節では引き分けたものの川崎フロンターレを追い詰めた。積年の課題だった得点力不足は解消され、ここまで12試合で21得点を記録している。

 しかし、勢いは次第に薄れていく。大事な時間帯に失点して勝ち点3を逃し続け、北海道コンサドーレ札幌に敗れて連敗は3に伸びた。開幕から毎試合失点しており、ついに失点数は得点数を超えている。

 今がまさに瀬戸際なのかもしれない。このままだと“例年通り”残留争いに加わることになる。上に行くには変わらなければならない。杉岡大暉はチームの現状をこう見ている。

「今起きていることはちょっと前の湘南だったらなかったかもしれない。以前であればこういう状況になったらある意味割り切って、開き直ってなんとか残留していたと思うんです。でも、(湘南が)1つ上に行くためにはここで割り切るのではなく、自分たちの力で乗り越えていかないと。ずっと残留争いしてきたチームが上に行くための壁だと思う」

 リーグ戦は3連続引き分けのあとに3連敗。6戦勝利なしという状況だが、その数字を悲観しすぎて現状を見失うのは良くない。札幌戦を振り返ると、前節の反省を活かすかのように、いい試合の入り方をできていた。しかし、1つのプレーで試合の流れが変わってしまう。今季の湘南が何度も繰り返してきた光景だった。

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