【前編はこちらから】 | 【欧州サッカー批評SPECIAL ISSUE07】掲載
レアルとバルサ美しいのはどちらか?
――驚異的なレベルと言いましたが、バルサと今のレアルを比べたら…。
「(言葉を遮って)私はレアルのプレーを選ぶ。断然レアルだ」
――いや、質問は…。
「だからレアルの方がずっといいと言っているだろう!」
――レアルの監督であることをひとまず忘れてください。そしてサッカーのいち愛好家に戻ったときに、バルサのようなプレースタイルを楽しめますか?
「それはあり得ない。とはいえ私は勝つサッカーが好きだ。そしてバルサは勝つサッカーを実践している。彼らはこれまで多くのタイトルを獲得し、これからも勝っていくだろう。しかしプレーのコンセプトの点から、私はレアルの方が好ましく感じる。
効率性で驚異的なレベルに到達し、スペクタクルでファンタスティックなクオリティを実現した昨シーズンのレアルだ。あれは本当に凄かった。(興奮して)そうだろう!
今季ですらも、美しいスペクタクルは健在だ。すでにファンタスティックな得点を2つ決めている。レアルは他のクラブのように、PR活動をする必要がない。ベンゼマのゴールはla chilena(ラ・シレナ、オーバーヘッドキックという意味)だからスペクタクルであったばかりではない。
美しさの点でも、あれは一連の素晴らしいコレクティブなプレーから生まれたものだ。バルセロナでクリスチャーノが決めた先制点は、14本のパスが繋がった結果だ。1、2、3(と数えだす)…、14だぞ! 素晴らしい、本当に素晴らしい!」
――ジョゼ…。
「ファンタスティックだ!」