浦和レッズ 最新ニュース
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝2ndレグ、浦和レッズ対アル・ヒラルが6日に行われ、1-0で勝利した浦和が3度目のアジア王者に輝いた。主将として過酷な決勝180分を戦い抜いた酒井宏樹は、名実ともに「浦和の男」となった。日本人屈指の実績と安定感は33歳となった今も健在だった。(取材・文:元川悦子)
大観衆に背中を押される浦和レッズ
アル・ヒラルの本拠地・リヤドでの4月29日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)1stレグを1-1で引き分け、有利な状況で本拠地・埼玉スタジアム2002に戻ってきた浦和レッズ。2017年以来、3度目のアジア王者に王手をかけた彼らを後押ししたのは、7日の2ndレグに集まった5万3000人を超える大サポーターだった。
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選手バスが会場入りするキックオフ前の16時。スタジアムに至るアプローチには真っ赤に染まったサポーター軍団が集結。フラッグを振りながらチャントを大合唱し、大一番にのぞむ面々を迎え入れた。
「バスの中では、話したり(歌を)聞いたり、ムービー撮ってる人もいれば、ずっと眺めてる人もいた。『すごいな』と言ってた人もいた。僕は10年いるから知ってるけど、浦和じゃないとありえない光景だったと思います」
2017年と2019年のファイナルに参戦し、リヤドで貴重なアウェイゴールを挙げた興梠慎三も神妙な面持ちで語っていたほどだ。
試合直前の壮観なコレオも含めて、埼玉の真の熱狂と興奮を体感したのが初めてという選手も少なくなかったはず。2021年に移籍してきたキャプテン・酒井宏樹もその1人だ。
「日本でこれだけのサポーターがいるチームでやれていることは本当に誇らしいこと。ただ、マルセイユもそうでしたけど、それが敵になってしまうこともある。つねに味方でいてもらうためには自分たちがアクションをすることが大事。僕ら次第なんです」と欧州でハイレベルな戦いを経験してきた百戦錬磨の右サイドバック(SB)は勝利の重要性を今一度、脳裏に刻み込み、ピッチに立った。