サポーターが生み出す圧倒的な雰囲気。ホームで強豪撃破
創設から2年での快挙へあと1つ。ウエスタン・シドニー・ワンダラーズは、1日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝セカンドレグで韓国のFCソウルを2-0で下した。この勝利によって2試合合計2-0と相手を上回り、クラブ初のACL決勝に駒を進めた。
大きかったのは難しいアウェイゲームを0-0に持ち込んだファーストレグの結果だ。
FCソウルは優勝こそ無いものの、昨シーズンのACLで決勝に進出。その決勝では敗れたが、イタリアの名将マルチェロ・リッピ監督が率いる広州恒大に2試合合計3-3のアウェイゴール差に持ち込んだアジアの強豪クラブ。
そんなFCソウルを相手にソウルワールドカップ競技場でドローというのは限りなく勝利に等しい。
それでも、『最大の要因』を挙げるならば、地元シドニー郊外のパラマタで熱い声援を送るサポーターの存在だろう。
事実、自身もFCソウルのサポーターである韓国のジャーナリスト(GOAL KOREA編集長)リ・ヨンフン氏は「オーストラリアのサポーターによって作り出される雰囲気は実に素晴らしいものだった。そして選手はそれに応えた。完全にフェアな結果だと思う」と答えている。
さらに、グループステージでは川崎フロンターレを1-0で下し、サンフレッチェ広島と対戦した決勝トーナメント1回戦では、エディオンスタジアム広島でのアウェイゲームで3-1と敗れながら、ホームでは2-0で勝利を収めてアウェイゴール差で勝ち上がってきた。
収容人数2万1487人のパラマタ・スタジアムは、対戦相手にとって“難攻不落の要塞”と言えるスタジアムだろう。
もちろん、サポーターの力だけではない。リ・ヨンフン氏が言うように勝利のためには選手の奮闘も不可欠だ。