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サッカーにおける世界最高の舞台、FIFAワールドカップ。この大会で伝説的な活躍を見せた背番号10番の選手は誰か? 今回は各大会で背番号10番を背負って活躍した選手5人について、フットボールチャンネル編集部が独自の方法で算出した能力値を紹介する。
ロベルト・バッジョ(イタリア代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1967年2月18日(当時26歳)
1994年W杯成績:7試合5得点0アシスト
イタリア代表通算成績:56試合27得点
W杯史上最高の10番は? その答えを探した時、まず思い浮かべるのがロベルト・バッジョだろう。バロンドーラーとしてイタリア代表の10番を背負って出場した94年米国大会では、世界中のサッカーファンの記憶に残るパフォーマンスを見せた。
大会直前の負傷の影響もあり、グループリーグでは思うような活躍が出来ず批判の的ともなった。しかし、決勝トーナメントに入ると準決勝までの3試合で5得点。しかもその全てが同点や逆転のゴールとなり、まさに英雄そのものだった。しかし…。
能力値をみると、まさに“ファンタジスタ”。「ドリブル」「パス」「テクニック」「IQ」で90を超える世界最高水準の数値となった。驚異的なテクニックを下地とした高精度なボールさばき、さらに相手の意表をつく閃き。その全てが噛み合った時、世界中の誰にも止められない存在となっていた。
“救世主”とも言える活躍を続けてイタリア代表を決勝に導いたバッジョ。ブラジルとの大一番はPK戦にもつれ込んだが、最後のキッカーとなったバッジョのシュートはゴールバーの遥か上空に上がってしまった。この衝撃的なラストは、むしろ悲劇の英雄として今尚語り継がれることとなった。