バーゼルに移籍したFW柿谷曜一朗が2ヵ月経った現状について、27日の地元紙「バーゼラー・ツァイトゥング」に語っている。
既にスイス・スーパーリーグでは210分間ピッチに立ち、2得点1アシストを記録。しかし同紙は、まだ本来のパフォーマンスではなく、環境の違いに慣れていないのだろうと報じている。そして柿谷自身は次のように語っている。
「日常に関して日本とスイスとでは違いがある。そのためにチームやクラブからかなり助けられている。大きな違いはもちろん言葉。買い物や食事など簡単なことにも影響する。僕は日常ではまだ多少助けが必要。街では主にマネージャーに手伝ってもらっている」
英語の授業は1週間に1回で、時間を作るのが難しいと嘆いており、練習では通訳を通しているという。それでも、「少しは監督や選手と話せるようにはなってきている。自分自身もできるだけ多くの努力をして、言葉を理解できるようにしたい」と直接コミュニケーションがとれるように勉強を続けているようだ。
また、日常や言葉だけでなくサッカーについても全く違ったものと感じている。その中でも大きく違うのは「スタジアムの雰囲気」だと述べた。
さらに、バーゼルのサポーターは欧州でも屈指の熱狂ぶりで知られているが「もっとも面白いのは子供。日本でサッカー選手はスターのような感じだけど、スイスの子供たちには“まだ行け!”と命令されている感じがする」と驚いたことを明かした。
プレーの面では「思ったより多く出場できてない。フル出場も多くない」と自身の出来に不満の様子。
「外国人選手として来た以上はできることを証明しなければいけない。さらにゴールやコンディションだけでなく、みんなの見本になるような選手として振る舞わなければいけない」と、“助っ人”としての責任感を語った上で「自分はこんなもんじゃない。もっと努力する」と自らを奮い立たせた。
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