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ドイツ・ブンデスリーガ、バニシングスプレーの導入延期か?強行使用で罰金の可能性も

text by 編集部 photo by Getty Images

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プレミアリーグ、チャンピオンズ・リーグではすでに使用されているバニシングスプレー【写真:Getty Images】

 今夏行われたブラジルワールドカップで話題となったバニシングスプレーだが、ドイツでは使用できないことが判明したと26日のドイツ・ビルド紙が報じている。

 既にブンデスリーガでは、10月18~19日に行われる第8節の試合でバニシングスプレーをテスト使用する予定でいた。しかし、世界的な安全、技術、証明サービスであるテュフ・ラインランドの研究者ドクター・グレタ・ダウは「ドイツおよびEU圏内で使用することはできない。現在のところ使用は許可できない」と話している。

 また、ビルドによればテュフはバニシングスプレーについて9日間の検査を行ったようだ。その結果、テュフはスプレーに含まれるパラベンという物質がホルモンに異常をきたす可能性があることを示唆している。さらに、可燃性の高い物質が含まれているという表記も入っていないという。

 それだけにとどまらず、ダウ氏は「33%と定められている温室効果は、許可されているものよりもはるかに高い」と話している。

 しかし、すでにプレミアリーグをはじめとするヨーロッパ各国リーグは導入を決定している。そして、プレミアリーグ、チャンピオンズ・リーグ(CL)、ヨーロッパ・リーグではすでに使用されてしまっている。さらにはドイツ国内のCL、ボルシア・ドルトムント対アーセナル戦でもすでに使用された。このままテュフの意向を無視し、ブンデスリーガで審判がバニシングスプレーを使用した場合、違法とみなされ罰金となる可能性もあるとビルドは報じている。

 これに対しドイツサッカー協会(DFB)の審判部門ルッツ・ミヒャエル・フレーリッヒ氏は「我々はすでに代わりの物を用意し、検査もしている。そして話し合いもしている。このような事態に左右されることはない」とコメントをしている。

【了】

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