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イングランドの名門であるチェルシーには、これまで数多くの選手が在籍してきた。フランク・ランパードらその活躍からクラブ史に名を残す選手が生まれた一方で、期待に応えることができなかった選手も数多くいる。今回は、チェルシーにおいて21世紀以降に活躍できなかった11名の選手をワーストイレブンという形で紹介する(在籍期間、移籍金、通算成績は『transfermarkt』を参照)。
FW紹介
【写真:Getty Images】
ST:アンドリー・シェフチェンコ(元ウクライナ代表)
生年月日:1976年9月29日
在籍期間:06年7月~08年8月
移籍金:4388万ユーロ(約52.6億円)
クラブ通算成績:77試合22得点11アシスト
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ACミランでの活躍を覚えている人も多いだろう。ウクライナの矢と呼ばれ、ACミランでゴールを量産したアンドリー・シェフチェンコは、02/03シーズンにコッパ・イタリア(国内カップ)とチャンピオンズリーグ(CL)の2冠達成に貢献。セリエA得点王に輝いた03/04シーズンにはチームをスクデット獲得(セリエA優勝)に導き、自身はバロンドールを受賞するなど、圧倒的な活躍を見せていた。しかし、2006年にチェルシーへ加入すると、その輝きは失われてしまった。
ディディエ・ドログバと2トップを組むも、リーグ戦30試合で決めた得点はわずか4ゴール。プレミアリーグの環境やチェルシーの戦術に馴染めず、本領を発揮することが出来なかった。翌シーズンは負傷離脱もありリーグ戦17試合の出場に留まると、シーズン終了後にACミランへレンタル移籍。古巣に復帰したがパフォーマンスが戻ることはなく、誰もが活躍を期待したこのストライカーは2009年に退団となった。
ST:アドリアン・ムトゥ(元ルーマニア代表)
生年月日:1979年1月8日
在籍期間:03年8月~04年10月
移籍金:1900万ユーロ(約22.8億円)
クラブ通算成績:38試合10得点8アシスト
2000年1月インテルに引き抜かれるも、リーグ戦10試合0得点。初のビッグクラブでの挑戦は苦い結果に終わったが、その後に移籍したエラス・ヴェローナとパルマではシーズン2桁得点を記録し、セリエAでその才能を証明した。この活躍もあり、欧州にその名を轟かせたアドリアン・ムトゥは2003年夏にチェルシーの一員となった。
03/04シーズン第2節のレスター戦でデビューすると、リーグ戦3試合連続ゴール。シーズン序盤から圧巻の活躍を見せ、同年のルーマニア年間最優秀選手に選出された。順風満帆にキャリアを過ごしていたが、翌シーズンに就任したジョゼ・モウリーニョ監督との関係がこじれ、ほぼ戦力外に。さらに、ドーピング検査の際にコカインの陽性反応が出ると、7ヵ月間の出場停止処分を受け、チェルシーに契約を解除されている。
CF:フェルナンド・トーレス(元スペイン代表)
生年月日:1984年3月20日
在籍期間:11年1月~14年8月
移籍金:5850万ユーロ(約70.2億円)
クラブ通算成績:172試合45得点35アシスト
エルニーニョ(神の子)と呼ばれたフェルナンド・トーレスは、2007年にリバプールへ加入。プレミアリーグへ瞬時に適応し、初年度からリーグ戦で24得点を決める活躍を見せた同選手は、瞬く間にリバプールのエースとなった。しかし、09/10シーズンからチームは低迷。チャンピオンズリーグ(CL)出場権を逃すと、2011年1月に5850万ユーロ(約70.2億円)という移籍金でチェルシーへの移籍を決断した。
リバプール在籍時、10/11シーズンから不振に陥っていたトーレスのパフォーマンスは、チェルシーに移籍しても上向くことはなかった。同シーズン第34節のウェストハム戦で移籍後初ゴールを決めるも、その後903分間無得点。約3年間在籍するも、172試合45得点に留まり、5850万ユーロ(約70.2億円)という巨額な金額に見合う活躍を見せることは出来なかった。
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【了】