レスター戦3-5の大逆転負け。地元紙には「屈辱」の文字
メディアの評価は手の平を返すように変わると言われる。その対象としては、今季からマンチェスター・ユナイテッドで指揮を執るルイス・ファン・ハールも例外ではない。
就任会見での言動だけで「ユナイテッド優勝」の文字が各紙に踊ったのは去る7月。2カ月後には「優勝絶望」と言われるようになっている。9月21日のプレミアリーグ第5節レスター戦(3-5)の結果を伝える『サン』紙には、「屈辱」の見出しに「モイーズ以下」と添えられていた。
名将ファン・ハールならではの扱いと思わせる点は、大々的には新監督の進退が問われていないことぐらいだろう。前監督のデイビッド・モイーズが同じ状況に陥っていれば、開幕1カ月強でも「解雇」の2文字が各紙で目についたに違いない。
昨季の新監督モイーズは、開幕5試合を2勝2敗1引分けで終えた。ポイントを落とした3試合は、マンチェスター・シティ、リヴァプール、チェルシーとの対戦だった。
今季の新監督下では1勝2敗2引分け。昇格組3チームと昨季中位以下2チームとの5試合だった。リーグカップでは3部のMKドンズに4失点で敗れてもいる。しかもファン・ハールは、昨夏のモイーズの6倍近い1億5700万ポンド(約270億円)を補強に費やした上でのスタートだ。