マンチェスター・ユナイテッド最新ニュース
早くに才能を見出され、ビッグクラブに渡る選手は少なくない。そのままスターへの階段を上がっていく選手がいる一方、満足いく出場機会を得られぬままレンタル移籍を繰り返すなど、その後のキャリアを難しくしてしまう選手もいる。今回は、マンチェスター・ユナイテッドの青田買いによって潰れてしまった逸材を紹介する。
MF:ダヴィデ・ペトルッチ(イタリア)
【写真:Getty Images】
生年月日:1991年10月5日
加入日:2008年7月1日(当時16歳)
所属元:ローマユース(イタリア)
通算成績:0試合0得点0アシスト
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ローマの未来を担うと期待されていたのがダヴィデ・ペトルッチだ。「ローマユース最高の選手」「フランチェスコ・トッティ2世」とまで称された超逸材だった。しかし、2008年にペトルッチはイタリアからマンチェスター・ユナイテッドに移籍している。理由は、トップチームからなかなか声がかからず懸念を抱いていたこと、ローマとユナイテッドのどちらの契約を受け入れるか考える時間を3日しか与えてもらえなかったこととされている。
ユナイテッドの待遇は“特別”だった。当時17歳の若者に10万ポンド(約1600万円)の年俸を約束しただけでなく、父のステファノにはグラウンドマンとしての仕事まで提供し、イタリアに帰る定期便の費用も負担した。名将サー・アレックス・ファーガソン含め、イングランドの名門がどれだけペトルッチに期待していたか、想像に難くないだろう。
しかし、ペトルッチがユナイテッドで輝くことはなかった。リザーブチームでのプレーを続けると、トップチームで出場することなくピーターバラにレンタル移籍。その後もロイヤル・アントワープ、チャールトンとレンタル移籍を繰り返した。そして2014年9月に、CFRクルージュにフリー移籍。あれほどの好待遇を受けながら、ユナイテッドではまさかの出場0に終わった。
イングランドの名門を去った後のペトルッチは、チャイクル・リゼスポル、コゼンツァ、アスコリなどでプレー。2021年からはイスラエルのハポエル・ベエルシェバに所属していたが、先月に退団しており、現在はフリーの身となっている。
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