イングランドのプレミアリーグ第5節で、日本代表DF吉田麻也の所属するサウサンプトンは20日、敵地でスウォンジーを1-0で破った。サウサンプトンは3連勝で2位に浮上。吉田は2試合ぶりに中央DFで先発したが、前半に左足首を負傷し、ハーフタイムに交代した。
吉田は前節のニューカッスル戦で新加入のベルギー代表DFトビ・アルデルウェイレルトに定位置を奪われたが、同選手が腿裏を負傷したため再び出場機会が巡ってきた。
サウサンプトンは前半、ホームファンの後押しを受けるスウォンジーに終始押し込まれ、前半27分にはクロスバーを叩かれるなど、防戦が続いた。特に4-2-3-1のFWに入ったコートジボワール代表ウィルフリード・ボニに手を焼いたが、ボニは前半19分、39分に吉田に対して2度の危険なタックルを見舞って退場処分に。ボニは退場の3分前にも強烈なヘディングシュートでサウサンプトンの驚異となっていただけに、これが試合の分岐点となった。
ボニから受けた最後のタックルで左足首を負傷した吉田は、ハーフタイムに新加入DFのルーマニア代表フロリン・ガルドシュと交代。数的優位となったサウサンプトンは、後半から息を吹き返してボールを支配すると、後半24分から途中出場したケニア代表MFビクター・ワニアマが同35分に決勝ゴールを決め、1-0で競り勝った。
吉田に平均点の6点を付けたスカイスポーツの解説者で元イングランド代表MFポール・マーソン氏は試合を次のように評した。
「ボニは2度の疑う余地のない警告を受け、それが試合の流れを完全に変えた。スウォンジーは試合を優位に進めていたが、11対10になるとサウサンプトンが完全に試合を支配し、運が決勝点を生んだ。ワニアマが終盤に違いを作り、素晴らしいゴールを決めた」
ロナルド・クーマン監督は試合後、クラブ公式サイトで吉田について「マヤは足首を少し負傷した。前半に両センターバック(吉田とジョゼ・フォンテ)がイエローを受けていて、相手が2枚目を与えようとしていたから、どちらかを交代させようと考えていた」と交替の理由を説明した。
サウサンプトンは23日に敵地で行われるリーグ杯3回戦でアーセナルと対戦する。
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