韓国・仁川で開催されているアジア大会。U-21日本代表は第2戦でイラク代表に敗戦を喫するなど苦戦しているが、日本人監督に率いられている、とある国が強豪を撃破するサプライズを起こして話題を呼んでいる。
それはHグループに属するベトナム代表だ。9月15日に行われた第一戦ではアジアの強豪国であるイラン代表を、なんと4-1で撃破。このジャイアントキリングが、ベトナム国内にも大きな驚きを呼んでいるようだ。
このベトナム代表を率いているのが、日本人である三浦俊也監督である。今年5月8日にベトナム代表監督に就任。契約期間は2年。フル代表以外にも、リオ五輪出場を目指すU-23ベトナム代表の監督も兼務しているため、アジア大会にも参加しているというわけだ。
三浦監督といえば、4-4-2のシステムをベースに、ゾーンディフェンスのスタイル構築に定評がある指導者である。近年は成績不振で途中解任される結果が目立ったが、過去にはJ2だった大宮アルディージャ、コンサドーレ札幌をJ1に昇格させるなど手腕は十分。日本のサッカーファンからは「みうみう」の愛称で親しまれており、代名詞のゾーンディフェンスの浸透度には、熱い視線が集まっているようである。
ベトナム代表が属しているグループHは3チームでの争いであり18日に行われたイラン代表対キルギスタン代表が1-1の引き分けに終わったため、22日のキルギスタン代表との結果に関係なく、グループステージ突破が決まった。このまま勝ち進めば、もちろん手倉森ジャパンとの対戦する可能性もある。もしそうなれば、注目を集めるに違いない。
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