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バルセロナはスペインを代表する名門としての地位を確立している。こうした長い歴史において、アカデミー出身選手がクラブに与えてきた影響は大きく、これまでにも多くの生え抜き選手がチームの主軸を担う存在へと成長している。今回は、21世紀以降に在籍していた選手の中から厳選した5人のアカデミー出身の最高傑作を紹介する。（在籍期間、通算成績は『transfermarkt』を参考。出場成績は2023年2月20日時点）。
MF：アンドレス・イニエスタ（元スペイン代表）
【写真：Getty Images】
生年月日：1984年3月11日
在籍期間：2002年7月～2018年7月
通算成績：674試合57得点137アシスト
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8歳でアルバセテの下部組織に入団したが、12歳でバルセロナの下部組織へと移っている。U-15チームでは主将を務めており、1999年に行われたナイキ・プレミア・カップでは優勝に貢献して大会最優秀選手にも選ばれている。その姿をチェックしていたジョゼップ・グアルディオラが、当時若手有望株だったシャビ・エルナンデスに「お前は僕を引退に追い込むだろう。でも、お前はあいつ（イニエスタ）に引退させられるよ」と告げたのは有名なエピソードである。
カンテラ（下部組織）で非凡な活躍を披露したアンドレス・イニエスタは、2002年にルイス・ファン・ハール監督の元でデビュー。そこから、瞬く間に世界最高への階段を駆け上がっていった。左右両足を巧みに使ってボールを自由自在に操り、縦横無尽なドリブルや一撃必殺のラストパスで相手の守備を切り裂く。そうしたプレーに、多くのサッカーファンが心を奪われた。
グアルディオラ監督下、さらにルイス・エンリケ監督下でも三冠に貢献したイニエスタは、2017年にバルセロナと生涯契約を締結。リオネル・メッシやシャビらも経験したことがない、クラブ史上初のことだった。ただ、その翌年に惜しまれつつバルセロナを退団しヴィッセル神戸に加入。今でも現役を続けているが、いつかバルセロナに帰って来てほしいと願っている人は少なくないだろう。
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