フットボールチャンネル

頼れるのは鎌田大地とコロ・ムアニだけ。フランクフルトの致命的な問題点【欧州CL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)最新ニュース

UEFAチャンピオンズリーグ(CL)・ラウンド16の1stレグ、フランクフルト対ナポリが現地時間21日に行われ、0-2でアウェイチームが勝利している。サッカー日本代表MF鎌田大地が先発したフランクフルトだが、スコア以上に力の差を見せつけられた。(文:小澤祐作)


立ち上がりはフランクフルトペース


【写真:Getty Images】

 20分までは、フランクフルトのペースだったと言っていい。

【欧州CL・ELを観るならWOWOW!
加入月は視聴料が無料。TV・PC・アプリで視聴可能】


 4-3-3でボールを保持するナポリに対し、フランクフルトは5-4-1でセット。基本的に高い位置から奪いには行かないが、相手センターバックがハーフウェーライン付近でボールを持った際には鎌田大地とジブリル・ソウのボランチが前に出て全体にプレスのスイッチを入れ、一気に圧縮していく形を採用していた。

 さらにフランクフルトは、今ノリに乗るクヴィチャ・クワラツヘリアへの対応を徹底していた。彼にボールが入れば、必ず複数人で囲み、プレーの選択を素早く阻めていたのである。

 こうしたフランクフルトの準備に手を焼いたナポリは、らしくないボールロストからショートカウンターを浴び、決定機も作られた。ルチアーノ・スパレッティ監督の表情も険しく、うまくいっていないのは明らかだった。

 しかし、20分を過ぎたあたりから、徐々に両チームの差が浮き彫りとなってくる。

1 2 3

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!