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南野拓実は移籍先を誤った? 加入から半年以上経過も存在感が希薄、長所がわかりにくいという問題

text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】



南野拓実がモナコで大苦戦中

 サッカー日本代表の南野拓実が暗いトンネルから抜け出せない。



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 モナコに所属する南野は現地16日に行われたヨーロッパリーグ(EL)・決勝トーナメントプレーオフ1stレグ、レバークーゼン戦に先発出場。ブレール・エンボロとともに2トップの一角に入った。

 しかし、南野は低調なパフォーマンスに終始。味方へのパスが弱くなったり、簡単にボールをロストしたりと、攻撃的選手としての怖さが一切なく、大量リードを奪ったわけでもないのに屈辱的なハーフタイム交代を余儀なくされた。スタッツもチームワーストとなるタッチ数22回、シュート0本(データサイト『Who Scored』を参照)と散々であり、現地メディアからも酷評されている。

 南野がリバプールからモナコに渡り、すでに半年以上経過している。もちろん良いゲームもあったが、やはり全体的に見れば今のところこの移籍は失敗と言わざるを得ず、評価は下がっていく一方だ。今回の試合で結果を残せれば「ここから!」となったかもしれないが、上記の内容では先行きも不安だ。

 厳しいのが、飛び抜けた武器を1つも持っていないことだ。たとえば伊東純也や三笘薫にはそれぞれスピード、ドリブルという分かりやすい特徴があるが、南野はオフェンスとしての長所がわかりにくい。リバプール時代はワンチャンスを仕留める決定力があったが、それも周囲のサポートがあってのことで、絶対的な武器とは言い難い。そのため、より個の能力が重視されるフランスリーグ所属のモナコで存在感を放つのが難しくなっているという面はあるだろう。

 個での打開力に乏しく、鎌田大地のようにゲームメイクもチャンスメイクもできる器用さはない南野が輝けるのは、ゴールに専念できるザルツブルクのような国内1強クラブのみなのかもしれない。

 出場機会を求めての移籍にも関わらず、成長が止まってしまった。リバプールからモナコへの移籍は、南野のキャリアで最大の過ちとなってしまうのか。

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