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2021/22シーズンのセリエA王者であるミランが極度の不振に苦しんでいる。2023年の白星は初戦のサレルニターナ戦のみ。リーグ戦直近5試合で14失点と悲惨な状況で、順位は6位まで下がった。今回は、勢いがあった今季前半戦のミランと比較して、調子を落としている選手をピックアップして紹介する。(データは『transfermarkt』参照)
MF:サンドロ・トナーリ(イタリア代表)
生年月日:2000年5月8日
今季リーグ成績:18試合2得点4アシスト
リーグ戦直近5試合成績:4試合0得点1アシスト
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ミランにおけるサンドロ・トナーリの重要さは誰もが理解している。それでも、ここ最近はかつての支配力が見られないのは事実だ。
ブレシア時代から「ガットゥーゾとピルロを足して2で割ったような選手」と評価されてきたトナーリは、昨季から本格化。実際に攻守両面でミランを支える要となった。
しかし、いまのミランの問題は中盤という見方が多い。中盤でフィルターがかからずに相手を自由にしてしまい、そこから決定機をつくられている。失点シーンの多くでトナーリが相手の起点にあと少しつききれていないことも確かだ。
これはトナーリ個人の問題というよりも、少人数で中盤の広範囲をケアしなければいけない戦術的な問題かもしれない。だからこそ、ステファノ・ピオリ監督はインテルとのダービーマッチで中盤の枚数を増やす策に出た。
それでも、以前は勝ち切れていたこの戦い方が機能しなくなったからには、要であるトナーリのパフォーマンス低下を指摘するのは当然の流れ。彼がトップフォームを取り戻せば、ミランは一気に復調する可能性すらあるだろう。
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