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アーセナルに合うのはライスよりもカイセド? アルテタ流への即フィットに期待できる理由

text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】



アーセナルは夏に即戦力級MF獲得へ?

 アーセナル最大の補強ポイントは中盤にある。夏の移籍市場で即戦力級のMF獲得へ向け動くことは、まず間違いないだろう。



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 ミケル・アルテタ監督の下で好調を維持しているクラブは、ウェストハム所属のデクラン・ライスやブライトンでブレイク中のモイセス・カイセドに興味を示しているよう。とくに獲得に向け力を入れるのは、ライスだとされている。

 層の厚いイングランド代表でも主力を張るなど、ライスの実力はすでに世界トップクラス。24歳と若いことも魅力で、より高みを目指すアーセナルがターゲットにあげるのも無理はない。しかし、アルテタ監督のチームを考えた場合、すぐにフィットしそうなのはライスよりカイセドと言えるかもしれない。

 ライスは188cmと体格に恵まれた選手で、長い足を生かしたボール奪取や縦への推進力に長けている。だが、弱点はプレス耐性にあると評されることも多く、ボールポゼッションを基本とするアルテタ監督にとっては少々不安だ。また、ライスの所属するウェストハムはどちらかといえば守備的なチームであり、攻撃的なサッカーを展開するアーセナルへの適応に時間がかかっても不思議ではないだろう。

 一方のカイセドはボールを受ける際のポジショニング、プレスを回避し攻撃を継続させるテクニック、守備力の全てがハイレベルにある。現在ブライトンを率いるロベルト・デ・ゼルビ監督の志向するサッカーはアルテタ監督の志向するそれと近いものがあるということを考えても、カイセドがアーセナルに即フィットする可能性は否めない。

 アーセナルが4-3-3を継続させていく場合、ライスの適性はアンカーになる。しかし、ここにはすでに不動のトーマス・パーティがいる。仮にパーティをインサイドハーフに動かし、ライスをアンカーに置くとするならば、これは一度見出した最高のバランスを崩し、一から構築するということを意味する。ライスをインサイドハーフに置くパターンも想定できるが、同選手はこれまでのキャリアでその経験がほとんどないので、時間はかかるだろう。

 カイセドは4-3-3のインサイドハーフでの経験が十分にあり、パーティとの共存もうまくいくだろう。アンカーの適性は不透明だが、ゲームの中ではその役割を担っている。タイプ的に似ているパーティにアクシデントがあった場合には、穴埋めにも期待できそうだ。

 以上のことを踏まえ、アーセナルにはカイセドが合うと予想する。いずれにせよ、夏の移籍市場、注目である。

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