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現役引退の決断に「葛藤はゼロではなかった」
2022シーズン限りで現役引退した元サッカー日本代表MF藤本淳吾の記者会見が12日に行われた。清水エスパルス、ガンバ大阪、名古屋グランパス、横浜F・マリノスなどでプレーした藤本は、20年8月に加入したSC相模原を昨季限りで契約満了となり、昨年12月27日に現役引退を発表していた。
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「歳を重ねていくにつれてセカンドキャリアを意識しながら生活していく。自分が何をやりたいかを考えたときにサッカーに携わるのはもちろんですが、監督をやりたい、目指したいというのはずっと持っていた。タイミング的に退団することになって、じゃあ次にどうするかって考えたときにそういう(引退の)タイミングなのかなって」
一方で家族には「40歳までやる」と言っていたことを引退会見で明かした。にもかかわらず、38歳で現役生活を終えるという決断を下したのには理由があった。
「息子や娘にも『40(歳)までやるって言ったじゃん。なんで辞めるの』って突っ込まれました。葛藤がゼロではなかったですが、理由の1つとしては家族と一緒に生活するのがいいというのもある」
家族との時間と指導者としてのセカンドキャリア。この2つが大きな決断の背中を押した。「悔いはなく、葛藤もあまりしなかったですね」と話し、次なるステージでの活躍を期す。
「ワールドカップを見ていても、同年代、もしくは下の年代で監督をやっている人もいる。自分も指導者をやるなら監督を目指したい。3月で39歳になりますが、ちょっと早くしなきゃという気持ちに傾いたのが一番です」
藤本は現在、B級ライセンス取得に向けて講習を受けている途中で、Jリーグで指揮を執ることのできるS級ライセンス取得を目指す。今季は自身がサッカーキャリアをスタートさせた横浜F・マリノスのスクールコーチとして指導者キャリアをスタートさせる。
(取材・文:加藤健一)
【了】