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アギーレ監督「自由なプレー」「スタイルより勝利」「ロングボールも一部」。凝り固まった価値観壊すか

text by 編集部 photo by Getty Images

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「選手全員に満足している」と語ったハビエル・アギーレ監督【写真:Getty Images】

 日本代表は9日、横浜国際総合競技場でハビエル・アギーレ監督の2戦目となるベネズエラ代表戦に臨み、2-2で引き分けた。

 試合後、記者会見に出席したアギーレ監督は、この試合結果について「妥当だと思う。ミスも試合の一部だが、ミスをすると相手は見逃してくれない」としながらも「この2試合を通して新しく招集されて活躍した若い選手を含めて、選手全員に満足している」と語った。

 試合に臨む際の指示については「自由にプレーしてほしいと伝えた。ピッチ上では選手たちが判断を下さないといけない。私は選手たちにアイデアを与える。それを発展、展開させるのは選手たちの判断だ」と説明した。

 とは言え、“自由なプレー”はこれまで日本人選手にとって最も不向きとされてきたが「その枠から飛び出して、自分のプレーをしてほしいとリクエストした。自由にプレーしたくない選手はいないと思いたい。ある形を選手には与えるが、それを発展させるのは選手の自由だ」と殻を破ることへの期待を述べた。

 実際、これまでの日本代表との違いは試合を観ても明らか。チームに求めるスタイルについて問われると「上位に行けるスタイルだ。素晴らしいスタイルだと言われても、ランキング44位なら、あまり良いと言われないスタイルでも20位以内に行きたい」と内容ではなく、どん欲に勝利を追求する姿勢を示した。

 そして、これまでの日本代表では“成長がない”との理由で敬遠されてきたロングボールについては「高いボールは禁止されているのか? 高いボールもサッカーの一部だ。もしかしたら、そういったプレーは嫌いなのかもしれないが(笑)」と凝り固まった価値観を壊してくれる可能性を示した。

【了】

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