「各ポジションで争いは必要、そこに打ち勝たなきゃいけない」
2018年ロシアワールドW杯でのリベンジを目指して、ハビエル・アギーレ新監督率いる新たな日本代表が1日、札幌市内で重要な一歩を踏み出した。
ザッケローニ監督就任直後の2011年1月のアジア杯(カタール)で守備陣の軸に据えられ、4年間主力として戦い続けてきた吉田麻也(サウサンプトン)も全く新しい競争を余儀なくされることになる。その自覚を胸に、彼はイングランドから戻ってきた。
「監督が変わるってことは、当たり前ですけど、全員が一律にフラットなところからスタートするってこと。つまり、一からのアピール。僕もそうですけど、他の選手も非常にモチベーションが高い状態で集まってきている。
呼ばれ続けて試合に出続けた立場とはまた違った状況からのスタートなので、アピールするためのエネルギーをより使わないといけないなと思います。
僕のポジションもそうですけど、各ポジションで争いは必要だし、それがチームをよくして、選手の個々を伸ばすいい方法だと思うので、そこに打ち勝っていかなきゃいけないのはもちろんですね。
今までも打ち勝ってきた選手たちがここにいるわけで、僕も続けて競争に勝っていきたいなと思います」と吉田は神妙な面持ちでは次なる4年間の一歩を踏み出した。
ザックジャパン4年間を振り返ってみると、吉田は日本代表でこそ比較的順調なキャリアを積み重ねたが、所属クラブでは必ずしも順風満帆とは言い切れないところがあった。
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