1試合当たりの平均観客動員数ではドイツが他を凌駕
夢を見るのは、寝ている間とは限らない。起きているときでさえ、サッカースタジアムに足を運べば、夢は見られる。
マッチデー収入とは、俗にいう興行収入のことで、スタジアムに来たファンから得られるチケット代と飲食代のことを指す。この収入を増やすには、なんといっても入場者数そのものを増やしていかなければならない。
この表から、ドイツ・ブンデスリーガ1部が他のリーグを凌駕し、同2部でさえ、日本のJ1を上回る平均入場者数を誇るなど、ドイツ・サッカー全体の熱狂ぶりが十分に伝わってくる。
ブンデスリーガは近年、経営感覚に優れたリーグとしても、その名が真っ先に挙げられるように、ドイツ・サッカー協会を中心に、さまざまな施策が功を奏しているからだとも言えよう。
しかしその一方で、この数字をもう少し掘り下げてみる必要もある。
その理由は、各リーグによってスタジアムの収容人数にバラつきがあること。衛星放送が普及した現在でもスタジアムに足を運べるファンの大半は、自国内のファンで占められると推測されるため、その国の人口と比較してみなければならないからだ。
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