Jリーグ 最新ニュース

カタールワールドカップに臨むサッカー日本代表メンバーが1日に発表されたが、大迫勇也の名前が呼ばれることはなった。大迫落選のニュースは驚きとともに国内に伝わったが、本人はどのように受け止めたのか。大迫をリスペクトする盟友は、落選後の大迫の姿を明かしている。（取材・文：藤江直人）【連載：この男、Jリーグにあり】

大迫勇也のサッカー日本代表落選

【写真：Getty Images】

　大迫勇也は自ら衝撃的な事実を明らかにした。

【今シーズンのJリーグは「DAZN for docomo」で！
いつでもどこでも簡単視聴】

「バックアップメンバーにも断りを入れたので。はい」

　ホームのノエビアスタジアム神戸に横浜F・マリノスを迎えた、5日の明治安田生命J1リーグ最終節後のひとコマ。ヴィッセル神戸に3-1で快勝し、3シーズンぶり5度目の優勝を決めたばかりのマリノスの選手たちが、歓声と笑顔を織り交ぜながらすべての対応を終えた取材エリアに、真っ先に姿を現した神戸の選手が大迫だった。

　神戸での2シーズン目を総括する質疑応答が続いた後に、集まったメディアの一人から「ワールドカップのメンバーについて聞いても大丈夫でしょうか」と声があがった。

「いいですよ」

　二つ返事でうなずいた大迫へ、核心を突く質問が飛んだ。

「あらためて、結果をどのように受け止めているのでしょうか」

　質問が終わるやいなや、大迫は胸中に抱く思いをそのまま言葉へ変換した。

「いや、もうメンバーに入っていないので。それだけです。はい」

　森保一監督が一人ずつ名前を読み上げていった、26人のカタールワールドカップ代表メンバーのなかに自らは含まれていなかった。それ以上でも、それ以下でもない。事実がすべて。さらに「それ（代表入り）もないですし」と続けた大迫が、自ら切り出したのが冒頭の言葉だった。

「バックアップメンバーにも断りを入れたので。はい。バックアップメンバーに入って、誰かの怪我を祈るなんてしたくないじゃないですか。本当に選ばれた選手がやるべきだと思うし、僕はテレビの前で見る側として応援したい。勝ってほしいので、日本のために頑張ってほしいですね」