21日、韓国・仁川で行われる第17回アジア競技大会に出場するなでしこジャパンのメンバー18人が発表された。
大儀見優季、澤穂希、福元美穂ら経験豊富な選手が外れ、3選手が初選出となった。その中に、浦和レッズレディースの臼井理恵の名前もあった。
早稲田大学時代には多くのタイトルを獲得し、2011年のユニバーシアードでは準優勝を経験したが、卒業後は競技から離れ一般企業に就職した。しかし、2013年にチャレンジリーグ(なでしこリーグ2部相当)のスフィーダ世田谷FCへ加入すると再びボールを蹴り始めた。
チャレンジリーグでは規格外の選手だった。サイドバックが本職だが、センターバックを任されるとシーズンを通して存在感を発揮。170cmの長身を活かして空中戦を制し、抜群のスピードでカバーリングも問題なくこなす。
サッカー選手としての完成度はなでしこリーグのトップレベルと比べても遜色ない。それは今シーズンから加入した浦和レディースでもコンスタントに出場機会を掴んだことからもわかる。
なでしこジャパンにとっても彼女の存在は大きい。左利きの左サイドバックが不足しているが、臼井は右でも蹴ることのできる左利きで、サイドバックに必要な縦への推進力もある。タッチライン深くまでオーバーラップしても右足に持ち替えることなく左足でクロスを送ることができ、またキック力があるためファーサイドに強いボールが蹴れる。
他のサイドバック候補選手とは異なる特徴を持つ臼井。なでしこジャパンでも、レギュラー争いに割って入るだけのポテンシャルを持っている。
【了】