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結局、アンチェロッティ監督は何が凄いのか。レアルを勝たせる「様々な微調整」【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 本田千尋 photo by Getty Images

レアル・マドリード最新ニュース

リーガ・エスパニョーラ第11節、レアル・マドリード対セビージャが現地時間22日に行われ、3-1でレアルが勝利した。一時は追いつかれたものの、交代選手の活躍で勝利を手繰り寄せたレアル。カルロ・アンチェロッティ監督の手腕とはいったいどのようなものなのだろうか。(文:本田千尋)


レアル・マドリードのコントロール術


【写真:Getty Images】

 “采配”で勝利を手繰り寄せた。

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 現地時間10月22日に行われたリーガ・エスパニョーラ第11節。未だ無敗のレアル・マドリードは、セビージャをサンチャゴ・ベルナベウに迎えた。この試合ではカリム・ベンゼマが左太ももの筋肉疲労により欠場。2022年バロンドールを受賞したフランス代表FWを抜きにして、ホームゲームに臨むことになった。

 この試合から復帰したGKティボー・クルトワが「前半は(試合の)コントロールにおいて我々がとてもよかった」と振り返ったように、レアルは前線にエースFWを欠いても全体のクオリティは落ちなかった。

 試合が始まって間もない6分。緩やかなプレッシングから左サイドでヴィニシウス・ジュニオールがボールを奪うと、そのまま仕掛け、ファーに入れたボールをルカ・モドリッチが詰めて先制に成功する。

 早い時間帯にリードを奪ったためか、それから“エル・ブランコ”の選手たちはペースを落としてボールを回し、攻め急がない。時に5バックでブロックを形成し、中盤でプレッシャーを掛けて奪う場面があれば、敵のGKからのビルドアップにはハイプレスを仕掛けるなど、柔軟な守備戦術でゲームを「コントロール」した。

 クルトワは「自分たちをもう少し落ち着かせるために、おそらく我々は2点目を決めておくべきだった」と振り返ったが、前半のレアルに足りなかったものがあるとすれば、唯一、追加点だけだった。

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