ドルトムントとバイエルン、両者にあった有利な時間帯
「バイエルンに対して、どのチームよりも良い試合をできたのではないか」(クロップ監督)
88分にはリスタートのロングボールから、リベリーとロッベンに中央を破られる形で2点目を決められ、これが決勝点となったが、ドルトムントは持ち前の運動量を活かしながら“組織的なプレッシング”と“縦パスをつなぐ速攻”を組み合わせ、バイエルンをギリギリのところまで追い詰めた。非常にスリリングな試合展開の中でも、両者の形勢が傾いた時間帯は4つあった。
○10~25分 ドルトムント
スタートの膠着状態から徐々に守備のリズムを掴んだドルトムントが、中盤のボール奪取から鋭い速攻で立て続けにチャンスを得る。
○25~40分 バイエルン
厳しい時間帯をしのいだバイエルンが中盤でポゼッションを高め、ロッベンを起点に攻撃人数をかけてドルトムントのゴール前に迫る。
○60~75分 ドルトムント
1点ビハインドを負ったドルトムントが勇敢に攻勢をかけた流れでPKを獲得。同点としてなおも攻めにかかり、バイエルンも交戦したことでオープンな展開に。
○75~90分 バイエルン
オープンな展開が続いた疲労からか、ドルトムントの中盤がルーズに。ロッベンとリベリーのマークも緩くなり、決勝点を奪われる。
【次ページ】終盤はオープンな展開。ドルトムントにもチャンスが