久保建英 最新ニュース
UEFAヨーロッパリーグ(EL)・グループリーグ第3節、シェリフ対レアル・ソシエダが現地時間6日に行われた。試合は後半に2点を奪ったアウェイチームが2-0で勝利している。サッカー日本代表MF久保建英はフル出場。シュートやパスで相手を脅かすプレーは少なかったが、数字には表れない部分の貢献は確かにあった。(文:小澤祐作)
後半に一気に突き放したレアル・ソシエダ
少し驚きだったのは、レアル・ソシエダのスタメンだ。過密日程ということもあり、シェリフ戦はある程度ローテーションしてくると予想していたが、ダビド・シルバ、ミケル・メリーノ、アレクサンダー・セルロートなど、主力が揃ってピッチに立った。「私たちに必要なのは勝ち続けること」というイマノル・アルグアシル監督の言葉からも分かる通り、確実に勝ち点3を奪いにきた。
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対戦相手のシェリフも戦前の予想とは異なる形を採用していた。今季は一貫して4-3-3で戦っていたが、ソシエダ戦では3バックを敷いたのだ。
ソシエダはそんな相手の“変化”に少し困惑したか、前半は消極的だった。ボールは保持できるがフィニッシュに繋がらない。反対に守備では、大柄かつテクニックに優れるラシード・イブラヒム・アカンビの個人技に苦戦。前半はシェリフのシュート6本に対し、ソシエダは3本という内容だった。
しかし後半、ソシエダは53分にシルバの芸術的なミドルが決まり先制。その8分後にはムサ・キャプを退場に追い込み、そこで得たフリーキックからアリツ・エルストンドがゴールと、一気に流れを引き寄せたのである。
2点リードと数的優位を得た後のソシエダはゆったりとボールを回し、難なく試合を締めた。これでグループリーグ3連勝。早くも同2位以内を確実なものにしつつある。
過密日程の中、それもアウェイゲームでほとんどの主力を先発させたのは、当然ながらノーリスクではない。だからこそ、勝ち点3という最大かつ最低限の結果を手に入れられた事実に、「勝ち続けること」の重要性を説いていたアルグアシル監督はホッと一息ついたはずだ。
では、なぜソシエダは勝利することができたのか。そしてこの試合で先発した久保建英のパフォーマンスはどうだったのか。