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香川真司 10年前

香川の最適ポジションはトップ下か、中盤か。現地識者でも意見分かれる。確定的なのは出場機会の少なさ

ルイス・ファン・ハール監督の就任で息を吹き返したマンチェスター・ユナイテッド。しかし、香川真司に明るい兆しは見えない。移籍を望む声も残留を伝える報道もある中、現地ではどのような意見があるのだろうか?

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

再び移籍の噂が広がる香川。ファン・ハールのコメントの真意は?

香川の最適ポジションはトップ下か、中盤か。現地識者でも意見分かれる。確定的なのは出場機会の少なさ
マンチェスター・ユナイテッドにとってルイス・ファン・ハール監督の就任は、ここまでは大きな成功となっている【写真:Getty Images】

 マンチェスター・ユナイテッドにとってルイス・ファン・ハール監督の就任は、ここまでは大きな成功となっている。このオランダ人指揮官は、新たなフォーメーションを形成し、自らのアプローチを選手とファンに認識させた。そして、悪名高いイングランドのメディアさえも虜にしている。

 デイビッド・モイーズとは対照的に、前オランダ代表監督はどのチームでも成功を収めてきた(生粋のプレミアリーグ監督であるモイーズだが、結局はトップクラブでの生活に適応できなかった)。そして、彼はそれを理解している。世界最大のクラブの一つにその存在感と雰囲気を取り戻させた。

 しかし、香川真司にとっては明るい兆しとは言えないだろう。ユナイテッドでの将来について再び議論の的となっている。過去12ヵ月の間にセレッソ大阪のスターであったことは忘れ去られ、ドルトムントで勝利を手にした記憶はますます薄まってきている。

 マンチェスターでの彼の最初のシーズンは上々で、その着実なスタートを基盤としてチームの攻撃の一員として地位を確立した25歳は、多くのファンにユナイテッドの選手として受け入れられている。

 しかし、ファン・ハールが香川にオールド・トラフォードでの明確な役割を与えるかは未だ不明で、海外へ移籍するという噂が再び広まっていった。(彼をリーガ・エスパニョーラ王者のアトレティコ・マドリーが狙っているという)

 ファン・ハールのコメントが少し曖昧だったため、日本では「トップ下で高評価」と異なった方向で解釈されたが、指揮官は香川について直接的に話をしている。

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