ファンにとっても絶対に負けたくない一戦
出場2試合目で1ゴール1アシスト。3万3372人が詰めかけた本拠地ザンクト・ヤコブ・パルクでのデビュー戦での活躍は、柿谷曜一朗にとって大きな成果となった。
スイス・スーパーリーグの5連覇王者バーゼルは、開幕3連勝で臨んだ第4節でチューリッヒと対戦。チューリッヒは、ここまで消化が1試合多く4連勝で首位に立っているチーム。昨シーズンはリーグ戦こそ5位だったものの、カップ戦ではバーゼルを破って優勝を果たしている強豪クラブである。
バーゼルは、そんなライバルとの一戦で4-2-3-1を採用。柿谷は第3節に続いてベンチスタートとなった。
GK:トーマシュ・ヴァツリーク
CB:ファビアン・シェア、タウラント・ジャカ
SB:(右)フィリップ・デゲン、(左)マレク・スヒー
CH:マルセロ・ディアス、ファビアン・フライ
WG:(右)シュケルゼン・ガシ、(左)デルリス・ゴンサレス
トップ下:ルカ・ズッフィ
FW:マルコ・シュトレラー
昨シーズンはリーグでのホーム戦18試合で11勝6分け1敗と圧倒的な強さを誇ったものの、この1敗はチューリッヒ戦で喫したもの。スタジアムへ足を運んだファンにとっても絶対に負けたくない一戦だったはず。そんなファンの声援を背に前半はバーゼルが主導権を握った。
前半23分、左サイドから切り込んだゴンサレスがエリア外から放ったシュートはGKに弾かれるものの、その後バーに当たって跳ね返ったボールに詰めたガシが押し込んで先制点を挙げた。
さらに同39分、フライのスルーパスから右サイドを抜け出したデゲンのクロスにズッフィが左足で合わせて2-0。バーゼルは、最大のライバルを相手に理想的な展開で前半を折り返した。