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今夏も資金力のあるプレミアリーグでは多くの大型移籍が成立し、特に「ビッグ6」と呼ばれる6クラブは例年以上に選手の入れ替わりが多い移籍市場となった。その補強が的確だったかどうかは気になるところだろう。今回はビッグ6の各クラブの補強を評価し、ランキング形式で紹介する。
5位:チェルシー(昨季リーグ3位)
【写真:Getty Images】
≪加入≫
GK
ガブリエル・スロニナ(←シカゴ・ファイアー)
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DF
カルドゥ・クリバリ(←ナポリ)
マルク・ククレジャ(←ブライトン)
ウェズレイ・フォファナ(←レスター)
MF
カーニー・チュクウェメカ(←アストン・ヴィラ)
デニス・ザカリア(←ユベントス)
FW
ラヒーム・スターリング(←マンチェスター・シティ)
ピエール=エメリク・オーバメヤン(←バルセロナ)
≪放出≫
GK
ガブリエル・スロニナ(→シカゴ・ファイアー)※ローン移籍
DF
アントニオ・リュディガー(→レアル・マドリード)
アンドレアス・クリステンセン(→バルセロナ)
マルコス・アロンソ(→バルセロナ)
エメルソン(→ウェストハム)
マラング・サール(→モナコ)※ローン移籍
イーサン・アンパドゥ(→スペツィア)※ローン移籍
MF
サウール・ニゲス(→アトレティコ・マドリード)※ローン契約満了
ビリー・ギルモア(→ブライトン)
ロス・バークリー(→ニース)
ケネディ(→レアル・バジャドリード)
ダニー・ドルンクウォーター(→無所属)
FW
ロメル・ルカク(→インテル)※ローン移籍
ティモ・ヴェルナー(→ライプツィヒ)
カラム・ハドソン=オドイ(→レバークーゼン)※ローン移籍
ミシー・バチュアイ(→フェネルバフチェ)
今夏にチェルシーの新オーナーに就任したトッド・ベーリー氏は早速クラブに多額の資金を投入して大型補強を敢行した。その結果、ラヒーム・スターリングやカルドゥ・クリバリら実績豊富な選手に加え、マルク・ククレジャやウェズレイ・フォファナら急成長中の若手を新戦力に迎えることに成功している。
しかし、この4名に関しては戦力の「上積み」というよりは、退団した選手の「穴埋め」と考えた方が良い。昨夏に加入したロメル・ルカクとサウール・ニゲスはわずか1年でチームを去り、アントニオ・リュディガーとアンドレアス・クリステンセンは契約満了に伴い退団、マルコス・アロンソもバルセロナへと活躍の場を求めた。前任者との比較で新戦力がどれだけ活躍できるのかは未知数だが、まずは選手の退団によるマイナスを極力抑えることが今夏の移籍市場におけるテーマだった。
移籍市場最終日にはピエール=エメリク・オーバメヤンとデニス・ザカリアを獲得した。前者は昨季途中までアーセナルで主将を務めていたことやタトゥーのことで物議を醸しているが、トーマス・トゥヘル監督とはドルトムント時代に師弟関係にあり、指揮官との相性や環境へのフィットは心配する必要がない。プレースタイルをみてもオーバメヤン以外に裏抜けを得意とするタイプは他におらず、このプレーによって相手ディフェンスラインを下げて、メイソン・マウントら2列目の選手にスペースが生まれれば好循環となるかもしれない。
補強によって退団した選手の穴埋めができたという意味では成功した移籍市場なのかもしれないが、リバプールを除く他の4クラブと比較すると明確にチームを強化できたとは言い難い。そのため5位が妥当ではないだろうか。
【了】