再起をかけたシーズンに弾みをつける“初タイトル”
まず“1冠”。プレシーズンマッチとは言え、マンチェスター・ユナイテッドにとって優勝カップを掲げられたことは大きい。昨シーズンの屈辱から再起をかけたシーズンへ向けて良い弾みとなった。
ヨーロッパの強豪8クラブが集結し、新シーズンに向けた準備とともに賞金100万ドル(約1億円)をかけて戦った「インターナショナル・チャンピオンズカップ」の決勝において、ユナイテッドはリヴァプールを3-1で下して優勝を果たした。
そのユナイテッドはレアル・マドリー、インテル、ローマとのグループを勝ち抜いて決勝に進出。対するリヴァプールはACミラン、マンチェスター・シティ、オリンピアコスとのグループを勝ち抜いた。
もちろん、イングランド、イタリア、スペイン、ギリシャでは開幕の時期も違うため、チームの仕上がり具合もまちまちであり、W杯直後ということもあって選手のコンディションにも差があった。
それでも、名だたるビッグクラブを相手にしての優勝は選手のモチベーションにも大きなプラスとなっただろう。
アレックス・ファーガソン元監督による帝国が崩壊し、選手のプライドもクラブの伝統も傷をつけられた昨シーズンから、世界的な名将であるルイス・ファン・ハール監督を迎えて臨むシーズンだけに尚更だ。
そのファン・ハール監督は、この試合でもやはり3-4-1-2のシステムを採用。ダニー・ウェルベックがマドリー戦で膝を痛めて欠場した以外は、現状のベストメンバーを組んだ。
GK:ダビド・デ・ヘア
DF:フィル・ジョーンズ、クリス・スモーリング、ジョニー・エヴァンス
WB(右)アントニオ・バレンシア、(左)アシュリー・ヤング
CH:ダレン・フレッチャー、アンデル・エレーラ
トップ下:フアン・マタ
FW:ウェイン・ルーニー、ハビエル・エルナンデス
シーズンも進めば、このメンバーにロビン・ファン・ペルシー、マイケル・キャリック、ラファエウ、アドナン・ヤヌザイも加わる。(フェライニは移籍濃厚と報じられている)