バイエルン・ミュンヘンの取締役マティアス・ザマーが、アメリカ遠征中のチームについて自身の見解を示した。3日付の独大衆紙ビルト日曜版に同氏のインタビューが掲載されている。
アメリカ遠征には、世界王者となったラーム、ミュラーといった6名のドイツ代表選手、オランダ代表のロッベン、そしてブラジル代表ダンテといったW杯に参加した面々は帯同していない。W杯参加組は8月6日に遅れて合流する予定となっている。
こうした状況を問題視するビルト紙に対して、ザマー氏は「(アメリカへの)ツアーは我々の国際マーケティング戦略の重要な一部である」と応えた。ザマー氏によれば、以前よりこの日程を取ることを監督とともに取り決めており、準備における難しさを把握しながらも、「状況は我々にとってネガティブなものではない。我々はプロフェッショナルに集中して仕事をしている」とチームを静視している。
そしてザマー氏は就任2季目となる監督に信頼を寄せているようだ。「我々の指揮官ペップ・グアルディオラは、このような難しい準備に伴う経験を持ち合わせている」と述べて、2010年の南アフリカW杯でスペイン代表が優勝した直後のシーズン、グアルディオラ監督がW杯に参加した選手を多く抱えながら、FCバルセロナで欧州チャンピオンズリーグといったタイトルを獲得したことを引き合いに出している。
また大きな怪我人を抱えていないこともポジティブな材料として捉えており、現状を「指揮官、私、カール・ハインツ・ルンメニゲの課題」として、チーム一体となって取り組んでいることを語った。
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