“クロスマシーン”ヤングのプレースタイルに変化
動員数10万9318人。この巨大なスタジアムがカレッジフットボールを戦うミシガン大学の所有物というのは米国のスポーツ文化を物語っている。
この壮観とも言える多くの観客に囲まれた試合で、マンチェスター・ユナイテッドはレアル・マドリーと対戦。3-1と勝利を収めて日本時間5日の決勝へと駒を進めた。
ユナイテッドのファン・ハール監督は、このインターナショナル・チャンピオンズカップでは一貫して3-4-1-2のシステムを採用しており、この試合でも同様だった。
GK:ダビド・デ・ヘア
DF:マイケル・キーン、フィル・ジョーンズ、ジョニー・エヴァンス
WB:(右)アントニオ・バレンシア、(左)アシュリー・ヤング
CH:ダレン・フレッチャー、アンデル・エレーラ
トップ下:フアン・マタ
FW:ウェイン・ルーニー、ダニー・ウェルベック
対するマドリーは、まだメンバーが揃っていないこともあって、4-4-2のシステムでスタートした。
GK:イケル・カシージャス
DF:アルバロ・アルベロア、ペペ、セルヒオ・ラモス、ナチョ・フェルナンデス
MF:ダニエル・カルバハル、アシエル・イジャラメンディ、シャビ・アロンソ、ルカ・モドリッチ
FW:イスコ、ガレス・ベイル
前半は、ユナイテッドのヤングが躍動感のあるパフォーマンスを披露した。21分にフレッチャー、ルーニー、ウェルベックとの連係から先制点を奪い、37分には自らのクロスがそのままゴールネットに吸い込まれて2点目を決めた。
ファン・ハール監督就任以降、昨季には見られなかった連動したパスワークが徐々に成熟しており、ヤングも縦一辺倒ではなく、かつての中を意識したプレースタイルが戻ってきている様子。
モイーズ監督の下で“単調なクロスマシーン”と化し、年間を通して最悪のパフォーマンスを続けてA級戦犯となり、W杯イングランド代表からも落選した昨シーズンとは違った姿が期待できそうだ。