新加入選手を現地紙は評価
ギネス・インターナショナルカップに参戦するミラノの2チーム。レアル・マドリーとのPK戦を制したインテルと、2試合で8失点を喫したミランとでは、当然ながらイタリアメディアの評価に大きな差が出来ている。
まずはインテル。「堅く、苦しみに耐える力があるインテルは、同点に追いつき、スター選手の多くが不在とは言えレアル・マドリー相手に勝ちそうになっていた。インテルはギネス杯で良いスタートを切った」とガゼッタ・デッロ・スポルトは伝える。
一方コリエレ・デッロ・スポルトも「W杯出場選手の復帰待ちで、さらに補強も不十分の状態ながらレアル・マドリーに引き分けた。コバチッチの不在で最初は組み立てられずに苦労したが、徐々に相手を捉えて前に出た」と好意的に報じている。
ただし、あくまでプレシーズンの段階。注視すべきはパフォーマンスである。とりわけインテルファンが最も気にしているのはセンターラインの核となる新戦力だ。そしてガゼッタ・デッロ・スポルトは、ビディッチとエムビラに高評価。
前者については「序盤に一度インターセプトを失敗したが、その後は経験を活かし老練にDFを締めた。そしてセットプレーに前に上がったときも危険だった」とし、途中出場した後者についても「チームに重量と平面の配列をもたらした」と組み立てを守備の両面を褒めていた。サムエルそしてカンビアッソの退団により、新シーズンを占う彼らが順調に仕上がっていることは、ファンにとって嬉しいニュースだろう。
長友が出場するまで左サイドで起用されていたドドについては「なぜローマが彼を放出したのか、見たものは不思議に思っている。ドリブルを始め繊細な技術は名門のスクール出であるかのよう」とかなりべた褒め。「長友がW杯後の休暇を取っているチャンスを活かし、左サイドの序列を駆け上った」と報じていた。