「高い標高(1600m)と暑い気候(31度)が原因だったと思う」
日本代表FW香川真司が所属するマンチェスター・ユナイテッドが26日、遠征先アメリカのコロラドで行われたプレシーズンのミニトーナメント、「インターナショナル・チャンピオンズカップ」の初戦で、セリエAで昨季2位のローマを3-2で破った。
香川は2日前に行われたLAギャラクシーとの親善試合(7-0で勝利)と同様、後半から途中出場し、3-4-3の守備的MFの位置でプレーした。
試合はユナイテッドがFWウェイン・ルーニーの2ゴールとMFフアン・マタの1ゴールで、3-0で前半を折り返したが、後半に入るとローマに2点を返されるなど、プレシーズン2戦目にしていくつかの課題が浮き彫りとなった。
前回同様に3-4-3の布陣で同試合に臨んだルイス・ファン・ハール監督は試合後、次のように不満を口にした。
「いい試合をしたとは思わない。うちの良いパッサーが不調だったのは、高い標高(1600m)と暑い気候(31度)が原因だったと思う。マタ、エレーラ、香川の3人は中でも最高のパッサーだが、全てが間違ってしまった。後半に入ってボール保持の仕方を忘れてしまった。
3-0で勝っている時、しなければならない唯一の事はボールを保持することであり、相手を走り回らせることだが、我々はそれを忘れ、自分たちのせいでローマに息を吹き返させてしまった。勝ったことはうれしいが、試合内容は良くなかった」
一方、指揮官はゴールを決めたルーニーとマタについて「ルーニーのマタへのアシストは驚くほど素晴らしかったが、2人とも頭を使って結果を出した」と称賛した。