なでしこジャパンが多数在籍する両チーム
今年5月、なでしこジャパンはAFC女子アジアカップを初めて制した。W杯で世界一に輝いてから約3年、なかなか獲れなかったアジアのタイトルをようやく手にした。そのメンバーには、浦和レッズレディースと日テレ・ベレーザから合わせて8名が選出されていた。浦和レッズレディースは最多の5選手を送り出しているが、いずれもなでしこジャパンの未来を背負うことが期待される若い選手ばかり。リーグ戦での活躍が認められて選ばれた、才能と勢いのある選手たちだ。
そして現在、彼女らのプレーがただの勢いによるものではなかったことがわかる。リーグの首位を走り、高いパフォーマンスを維持していることが何よりの証明だ。
対する日テレ・ベレーザは第5節から3連敗を喫したものの、当時の不振からは脱した。前節こそドローに終わったが、それまで6連勝を飾っていた。奇しくも、連勝がスタートしたのは浦和レッズレディースに敗れた次の試合からだった。
突き刺すような陽射しが降り注いだ日中ほどではないが、キックオフの17時になっても浦和駒場スタジアムは暑さが居座っていた。風が吹いていたのがせめてもの救いだった。その風を味方につけようとしたのが浦和レッズレディースだ。コイントスで風上を取ると前半から仕掛ける意欲を見せた。
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