サッカー日本代表 最新ニュース
予期していなかった視点から、サッカー日本代表が話題になっている。EAFF E-1サッカー選手権の第1戦、そして第2戦、スタジアムは空席が目立った。国内組のみのチーム編成という事情があるにせよ、これまで満員が当たり前だった日本代表戦が閑散としてしまった原因は何か。日本代表の人気低迷が叫ばれる昨今ではあるが、今回ばかりは騒ぎすぎているのかもしれない。(文:ショーン・キャロル)
観客わずか4980人のサッカー日本代表戦
ここのところ、日本代表戦の観客数の少なさを巡って盛んに議論が沸き起こっていた。サムライブルーの試合の入場者数減少について、もちろんJFAとしては舞台裏で不安視している部分もあるはずだが、少しばかり大騒ぎしすぎではないかとも感じずにはいられない。
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状況がある程度浮き彫りにされたのは、EAFF E-1サッカー選手権のオープニングマッチだった。日本代表がカシマスタジアムで香港代表と対戦した試合に訪れたのは、わずか4980人の熱心なファンのみ。だが実際のところ、どれほどの観客数が期待されていたのだろうか。
E-1サッカー選手権の各会場は、いずれもあまりアクセスに恵まれてはいない。よほど熱心なサポーターでもなければ、3連休明けに午後の仕事を休んで、世界ランク145位のチームと対戦する火曜日夜の試合のために、雨の中を鹿島まで遠出することはできないだろう。
招集されたメンバーには最大限の敬意を払うとしても、今回は基本的に、控え選手や将来を期待される選手たちで構成されたCチームだ。海外組の招集が不可能な中で、森保一監督は国内の経験豊富な選手らもメンバーから外しており、しかも初戦開催地の地元クラブからは一人も選んでいなかった。
過去の大会を、今回の観客数と比較する上での物差しとすることもできない。