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香川真司 10年前

香川の未来を決めるファン・ハールの3-4-3。現地予想はトップ下で活躍なら残留、悪ければ放出

マンチェスター・ユナイテッドが新監督になって最初の試合を行った。7-0と大勝した試合で指揮官は3-4-3の布陣で挑んだ。香川は後半途中出場。現地はどう見たのか?

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「モイーズ体制ではユナイテッドは融通の利かない4-2-3-1に固執」

香川の未来を決めるファン・ハールの3-4-3。現地予想はトップ下で活躍なら残留、悪ければ放出
香川真司は後半から途中出場【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 マンチェスター・ユナイテッドは24日、遠征先のアメリカでプレシーズン初戦をLAギャラクシーと行い、7-0で大勝した。香川は後半から途中出場し、3-4-3の守備的MFの位置でプレーした。

 同試合はブラジルW杯でオランダを3位入賞へと導いたルイス・ファン・ハール監督の初陣にもなったが、注目されたのはその采配だった。ファン・ハール監督はオランダでも使用していた3-4-3の布陣を使用し、ユナイテッドが昨季まで使用していた4-4-2または4-2-3-1の布陣からの脱却を示した形となった。

 ファン・ハール監督は、「我々は10番のポジションをプレーする選手が4人おり、バランスが良くない。私がこの布陣でプレーしているのは在籍選手の質を活かすためだ。チームの質を見れば、4-3-3にして3人のFWをベンチに置くことも可能だが、私は2人のFWを起用したい」と説明した。

 英ユーロスポーツのオーウィン・オキャラガン記者はこの試合を次のように評している。

「デイビッド・モイーズ体制ではユナイテッドは融通の利かない4-2-3-1に固執し、問題を生じさせていた。前線にファン・ペルシーとルーニーの2選手による脅威はなく、どちらかがプレーする後ろには、トップ下と2人のウィンガーが存在していた。

 不具合があったのは、繰り返し何度も批評されてきた一貫しない2列目のポジションだった。本来トップ下を得意とする香川はサイドでプレーさせられ、彼は案の定、苦しんだ。ウェルベックもサイドに押し出されたが、彼のゴールへの意識、中央でプレーしたい意思が優り、4-2-3-1という布陣が機能しないことを結論付けた。

 守備的MFの位置ではキャリックのパートナーを、クレバリー、フェライニ、フレッチャーのいずれかの選手が組んだが、2列目の攻撃的選手たちにパスを供給する選手としてはプレーが遅すぎた。モイーズは守備に気を配るあまり、攻守のバランスを崩す代償を払った」

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