FC東京と鹿島アントラーズの試合は、必ずと言っていいほど面白い。「面白い」の定義は人それぞれだが、単純に得点がよく入る。
直近6試合ではどちらかが複数得点挙げており、点の取り合いとなっている。ゴールネットが揺れれば、それだけサポーターが歓喜する回数も増え、スタジアムのボルテージは上昇する。
19日に行われた同カードは1-1の引き分けに終わったものの、どちらも得点を奪った。両者の対戦で一方のチームが無得点に終わった試合を振り返ると、2005年5月まで遡らなければならない。(この時は鹿島が2-0で勝利)
引き分けに終わったこの日の記者会見で、鹿島のトニーニョ・セレーゾ監督は質疑応答の前にこう切り出した。
「素晴らしい試合でした。FC東京とは毎回いい試合になります。いい感触を持っています」
加えてこんなことも語っている。
「FC東京はイタリア人監督を新しく迎え、どの試合を見ても選手がピッチで何をすべきかが徹底されています。うちはパスワークを主体にしている。若い選手が多く、まだ勢いでやっている部分はありますが、ベテランがポイントで微調整してくれている。両チームとも、サッカーの面白さを示していると思います」
互いにコンパクトな陣形を保ち、攻守の切り替えも素早く行うよう心がけていた。堅い守備を見せる両チームの対戦で、それでも必ず得点が生まれるのは、両チームが持てる力を出し切っているからだろう。
内容、結果共にこのカードは見ていて面白い。次に両者が激突するのは8月30日、カシマスタジアムで行われる。果たしてこの試合ではいくつの得点が生まれるだろうか。
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