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【数字で振り返るW杯】データで選出する“真のMVP”はマッツ・フンメルス! 攻守両面で極めて高い貢献度

メッシがMVPに選出されたブラジルW杯。しかし、この人選には多くの批判が集まっている。では、データ上から割り出される“真のMVP”は誰なのだろうか? 攻撃のみならず守備面での貢献度も選考基準に加えて選出した。

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

カストロールランキングトップはクロース。上位10選手からMVPを選出

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カストロールランキングでトップに選出されたトニ・クロース【写真:Getty Images】

 ドイツ代表の優勝で幕を閉じたブラジルW杯。延長戦にもつれ込んだ決勝戦の後、公式に発表されたゴールデンボール(MVP)はアルゼンチン代表FWリオネル・メッシだった。

 しかし、グループリーグ3試合からベスト16にかけては4試合連続マン・オブ・ザ・マッチに選出されるなどチームを救う活躍をしてきたが、準々決勝以降はインパクトを示せず、極端に少ない走行距離も相まって批判の声も少なくない。

 では、データ上で最も攻守に貢献した選手は誰なのだろうか? FIFA公式サイトが掲載しているデータを基に“真のMVP”を選出してみよう。

 まず、全選手のデータを調べても収拾がつかなくなってしまうので、選手のパフォーマンスを数値化した「カストロールランキング」のトップ10に選出された選手を対象に攻守の貢献度を調べた。ノミネート選手は以下の10人。

                       出場試合 時間(分) 
1位 トニ・クロース(ドイツ)      9.79  7   690
2位 アリエン・ロッベン(オランダ)   9.74  7   690
3位 ステファン・デ・フライ(オランダ) 9.7   7   677
4位 マッツ・フンメルス(ドイツ)    9.66  6   509
5位 トーマス・ミュラー(ドイツ)    9.63  7   682
6位 カリム・ベンゼマ(フランス)    9.6   5   450
7位 オスカル(ブラジル)        9.57  7   640
8位 チアゴ・シウバ(ブラジル)     9.54  6   570
9位 マルコス・ロホ(アルゼンチン)   9.51  6   615
10位 ロン・フラール(オランダ)     9.48  7   690

 ドイツのノイアーやラーム、アルゼンチンのマスチェラーノやガライ、さらにはコロンビアのハメス・ロドリゲスなど素晴らしい活躍をした選手が漏れていることは残念だが、主観を取り払って作業を進めた。各項目1位~10位に10点~1点を与えて合計のポイントでMVPを決定する。

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