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長友佑都、6日のブラジル代表戦は右サイドバック起用か

　サッカー日本代表は6日、キリンチャレンジカップ2022でブラジル代表と対戦する。

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　5日に大一番に向けた前日記者会見に臨んだ日本代表の森保一監督は「まずはパラグアイ戦から（先発する）選手は大幅に入れ替わると思います。明日の試合では選手のコンディションを見ること、個々のパフォーマンスがどうであるかを見たいと思っています」と語った。

　日本代表はこれまで非公開で行ってきた試合2日前の練習を、今回は報道陣向けに公開した。紅白戦で主力組に入った選手たちが、ブラジル戦で先発起用されることになりそうだ。

　その中でもDF長友佑都の右サイドバックは、サプライズ起用の1つだろう。これまで長年左サイドバックとして地位を築いてきたベテランが、DF酒井宏樹の負傷やDF菅原由勢の途中離脱によって人材不足に陥った右サイドバックでテストされることになる。

　長友自身も「代表では常に左で出ていたので、本当に1回か2回あったかという感じ」という右サイドバック起用。記憶に残っているのは岡田武史監督の時代の経験だ。今季は所属するFC東京で右サイドバックを務める機会もあったが、決して“スペシャリスト”というわけではない。

　対峙することになるであろう相手は、世界で最もノリにノっている選手だ。ブラジル代表の左ウィングにはFWヴィニシウス・ジュニオールの先発起用が濃厚で、長友はワールドクラスのドリブラーを止めるという大役を任されることになる。

「アタッカーとしては本当に今、（キリアン・）エムバペがヴィニシウスかというくらい、言ってみればばバロンドールを獲ってもおかしくない選手だと思います。僕自身、相手が強くなればなるほどモチベーションも高く、燃えてきますので、楽しみであるのと同時に、その選手を止めないと（代表での立場が）難しくなるなという危機感もあるのは事実です。

彼（ヴィニシウス）がいい形でボールを持った時、スピードアップしている時にはうまくスペースを潰しながら、味方のフォローを待って、どこで奪うのかというのは自分も世界のトップの選手たちと対戦してきた肌感覚は今でも残っていますので、その経験を生かして戦いたいなと思います」

　長友は対ヴィニシウスでどう上回るかのイメージを膨らませている。楽しみなマッチアップになりそうだ。

　ブラジル代表に日本のベストメンバーをぶつけるにあたって、懸念されるのはMF守田英正のコンディションだ。合宿初日から左ふくらはぎの違和感で別メニュー調整を続けていた守田は4日の練習でチームに合流したものの、まだトップコンディションではない。

　そのため4-3-3の中盤インサイドハーフのポジションにはMF田中碧と、2日のパラグアイ代表戦にも先発して2アシストを記録したMF原口元気が起用されることになりそうだ。

　ただ、指揮官は「基本的には昨日の練習でやったメンバーが（スタメンの）中心になると思いますが、今日の練習を見てみないと」と、わずかにプラン変更の可能性があることも示唆している。前日練習においての状態しだいで、もしコンディションが想定以上に回復していれば守田がブラジル戦に先発するシナリオもあるかもしれない。

　森保監督は「これまでの個々のレベルではなく、今までの自分たちの限界を超えるトライをしていかなければいけない。明日はそういった部分に、選手たちにはトライしてほしい」とも述べた。

　限界突破した日本代表は、これまで一度も勝ったことがないブラジル代表から勝利をもぎ取れるだろうか。11月のカタールワールドカップ本大会に向けて、森保ジャパンの現在地を知ることのできる極めて重要な一戦になるのは間違いない。

＜サッカー日本代表のブラジル代表戦予想スタメン＞

▽GK
権田修一

▽DF
長友佑都
板倉滉
吉田麻也
中山雄太

▽MF
遠藤航
原口元気
田中碧

▽FW
伊東純也
古橋亨梧
南野拓実

（取材・文：舩木渉）

【了】