『GK(ゴールキーパー)の優劣は、ボールに触れない『89分間』で決まる』より転載
いいバランスの攻守の陣形を整えるために、コーチングが大切
試合中、ゴールキーパーにボールが飛んでくるのはほんの数秒という世界。
たとえば、シュートを20本打たれたとしても、ボールを持っている時間はせいぜい200秒程度だろう。
クロスボールへの対応などを加えてもトータルで400秒程度。つまり、90分間にロスタイムを加えた時間のうち89分間以上はその他の準備にあてることになる。
ところでゴールキーパーの準備とは何だろう?
いいバランスの攻守の陣形を用意するということだ。
そのために行うのがコーチングである。
コーチングによってディフェンス陣がいい準備ができれば、ディフェンス組織は強固なものとなり、それはそのままゴールキーパーが実際に体を動かしてプレーする時間を減少させることにつながる。
スーパーセーブはゴールキーパーがもっとも注目される花形のシーンだが、コーチングによっていい準備ができれば、相手にシュートすら打たせない守備ができる可能性が高まる。
そうなれば、ゴールキーパーのスーパーセーブは必要がないし、ほぼコーチングだけで試合を済ませることも可能なのだ。
スーパーセーブはないに越したことはないということだ。
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