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UEFAヨーロッパリーグ(EL)準決勝2ndレグ、アイントラハト・フランクフルト対ウェストハムが現地時間5日に行われ、1-0で勝利したフランクフルトが決勝進出を決めた。1stレグ勝利に貢献した鎌田大地は、2ndレグでさらなる進化の兆しをも垣間見せていた。(文:本田千尋)
フランクフルト史上初のEL決勝進出
さらなる“進化の兆し”が垣間見えた。
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現地時間5月6日に行われたヨーロッパリーグ準決勝の2ndレグ。アイントラハト・フランクフルトはウェストハム・ユナイテッドに1-0で勝利した。これで2戦合計のスコアは3-1となり、フランクフルトは決勝進出が決定。試合終了の笛が鳴ったのと同時にゴール裏のサポーターがピッチ上になだれこみ、クラブ史上初の快挙に誰もが喜びを爆発させた。
完勝だった。開始早々の4分、3CBの中心のマルティン・ヒンターエッガーが、敵の巨漢FWアントニオとの接触で負傷するアクシデントに見舞われはしたものの、代わって入ったアルマニ・トゥーレは安定したプレーを披露。トゥーレが右CBに入り、それまで右にいたトゥタが中央に入った3CBは、90分間を通して大崩れすることはなかった。
チームとして連動したプレスが機能し、ウェストハムに決定機を作らせないフランクフルトは17分、鎌田大地が自陣左サイドからロングボールを前線に送る。すると、そのボールに合わせて走り込んだイェンス・ペッター・ハウゲがDFアーロン・クレスウェルに倒されてFKを獲得。クレスウェルはレッドカードを提示されて退場となり、前半からウェストハムを1人少ない状態に追い込んだ。
すると26分、右サイドを抜け出したアンスガー・クナウフのマイナスの折り返しを、ゴール前でフリーのFWラファエル・サントス・ボレが右足ダイレクトで突き刺す。このコロンビア代表FWの得点で2戦合計のリードを2点に広げたフランクフルトは、チームとして集中した守備とポゼッションを展開し、10人のウェストハムにさしたる反撃も許さず、決勝進出のチケットを勝ち取った。
この試合で、第1戦に続いて鎌田大地は先発フル出場。得点こそ挙げなかったものの、クレスウェルの退場を誘発したロングボールを出したように、“10番タイプ”として他の選手との違いをピッチ上に示した。