日本時間6日午前5時、ブラジルW杯準々決勝においてオランダ対コスタリカがキックオフとなる。この試合は選手のプレーはもちろんのこと、オランダのルイス・ファン・ハール監督の采配にも注目だ。
オランダは、3-4-1-2でスタートしたメキシコとのベスト16で後半3分に失点。さらに、前半9分にはMFナイジェル・デ・ヨングが負傷してDFブルーノ・マルティンス・インディと交代していたため、残り交代枠は2枚。
その状況から、まずは後半11分に右ウイングバックで先発したDFパウル・フェルハーフに代えてFWメンフィス・デパイを投入。デパイを左ウイングに据えて、左ウイングバックのFWディルク・カイトを右サイドバックに移して3-4-1-2から4-2-3-1にフォーメーションを変更。
さらに、後半31分には主将のFWロビン・ファン・ペルシーに代えてFWクラース・ヤン・フンテラールを投入。そのフンテラールにボールを集めたことで後半43分、MFウェスレイ・スナイデルの同点ゴールが生まれる。そして、終了間際のロスタイムにはフンテラールがPKを決めて一気に逆転。
ファン・ハール監督は、実質2枚だった交代枠を最大限に生かして勝利をたぐり寄せた。その姿は、まさに詰め将棋やチェスのようなベンチワークだったと言える。
コスタリカ戦に向けて、戦前から様々な策を練っていることはもちろんのこと、試合中にめまぐるしく変わる戦局にどう対処していくのかを見ているのも面白そうだ。
対するコスタリカは、今大会最大のサプライズとなったチームだけに勢いは十分だろう。ベスト16のギリシャ戦では1人少ない状態から延長戦を戦い抜いてPK戦を制した。
しかし、このベスト8からは相手のレベルも別次元。グループリーグではウルグアイとイタリアに勝ち、イングランドと0-0で引き分けたものの、オランダ戦は厳しい戦いが予想される。
それでも勝負に絶対はない。ここまでわずか2失点の守備陣の奮起と、エースFWブライアン・ルイスの活躍に期待したい。
【了】
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