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リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドを筆頭に、世界には数々のスター選手が存在する。しかし、それらの選手のどこが優れてどこが劣っているのかを知る者はあまり多くはないはずだ。今回フットボールチャンネル編集部では、世界屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(ポジションは主に所属クラブのもの、市場価格は『transfermarkt』を参考)。
15位:マヌエル・ロカテッリ(イタリア代表/ユベントス)
【写真:Getty Images】
生年月日:1998年1月8日
市場価格:3500万ユーロ(約42億円)
20/21リーグ戦成績:34試合4得点3アシスト(サッスオーロ)
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ACミランの下部組織出身のマヌエル・ロカテッリは、2015/16シーズン終盤に18歳の若さでトップチームデビューを飾った。その後は一定の出場機会は得ていたものの主力にはなりきれず、18年夏にサッスオーロへと移籍。サッスオーロではロベルト・デ・ゼルビ監督の下で完成度の高い選手へと成長を遂げ、20年9月にはイタリア代表デビューを果たしている。セリエAとユーロ2020(欧州選手権)での活躍から多くのビッグクラブから関心が寄せられ、21年夏にユベントスへと活躍の場を移した。
ロカテッリは中盤でパスワークに絡んでリズムを作ることを得意としている。とくにサイドチェンジの「パス」は一級品だ。「テクニック」も高く、ボールを失うことはほとんどない。両足のキック精度が高く、ユーロ2020のスイス戦では利き足ではない左足を一閃し、強烈なミドルシュートを叩き込んだ。
こうしたボールを持った時のプレーが彼の持ち味であるが、運動量も豊富で守備もサボらず90分間走り続けることができる。中盤の底にポジションを固定してプレーするというタイプよりは、より広い範囲を駆け回って攻守に貢献するタイプだ。イタリア代表ではアンカーにジョルジーニョが入るため、ロカテッリはインサイドハーフの一角としてプレーしている。
非常に完成度の高い選手だが、「スピード」不足は弱点と言えるだろう。「63」と彼の能力値では最も低い数値となっていることからも明らかだ。だが、既に「スピード」に頼らないプレースタイルを確立しており、こうした弱点は運動量やあらかじめのポジショニングの良さで補っている。サッスオーロ時代にはゲームキャプテンを任されるなどリーダーシップを兼ね備えている選手であり、世代交代が進んでいるユベントスの中盤で新たなリーダーになり得る人材だろう。